お金をもらってもねぇ

 今回に限らず,このところの選挙では必ず"少子高齢化対策"向けの施策が各候補者からから提案されています.基本的にはお金をくれる話ですね.
 さて,お金をもらえる事になったからって子供を産む人たちが増えるのでしょうか?金銭的な理由にて子供を諦めている人たちが多いのであれば,国全体が貧しかった戦後などに子供を産む人なんて今よりも遙かに少ない筈です.従ってお金に関する事柄が昨今の少子化に影響しているとは考えづらく思います.
 少子化が問題視されるには,少子化による社会的な弊害がある訳ですよね.どのような事柄が問題視されているのかは深く知りませんが,少子化により不便を生じる事柄そのものを別の対策で克服することは出来ないのでしょうか?おそらく年金や医療費の負担の話なのでしょうが,だとすれば,基本的には定年等の引退など無くし,体が動く限りは労働を続けて行けるような社会構造とすれば良いと考えます.純粋に働いた分だけをもらう事が当たり前の社会となれば,その能力に見合った賃金をもらえば損も得も無い訳で年齢的な理由により,雇用の差別をする必要は全くなく,基本的に体が動く限り働けるはずです.今後労働力の無限的な供給の見込みの無い人口構成となっていくのですから,枠組み自身を変えていく方向で知恵を絞るべきだと思います.
 今回の選挙でもどの政党も,大きな仕掛け自身を維持して,その仕掛けを機能させるための弥縫策を競い合ってるように思えてなりません.
 と言うことで,まだまだ浮動票のままです.