木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン東洋と西洋のまなざし

木村伊兵衛が気の毒・・・・」

思わず、こんな言葉が頭をよぎるほど、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真が良かった。
人の表情が写っていれば、「人間と云う生きものが持っている"心"が形になるとこんな風に見えるのだろうな」と思わせる写真だし、風景のような写真ですと、絶妙な緊張感があります。"キュッ"と身が引き締まります。

写真って絵とは違って、時間がとても重要なパラメータとなっている表現です。実際の作画が終わる時間が私ら常人の体感時間と単位が異なっている為でしょうか。
絵は空間的な表現で2次元です。写真はこれにもう一つ時間軸が加わるので3次元なのでしょうか。
このことが写真を単純な記録から一段高い位置に持ち上げているのでしょうか。

こんな事をいろいろと考えながら歩きました。
良い展覧会です。